ウォーキングで痩せないと悩んでいる方へのアドバイス 目的は痩せたいだけですか?

ランニング知識

誰でも、簡単に始めることのできるウォーキング。痩せるために取り組んでいる方も多いですよね。しかし、ウォーキングを続けているのに全然痩せないと悩んでいる方も一定数はいるのではないでしょうか。

残念ながらウォーキングは、消費エネルギーが少ないので痩せにくいです。だからと言ってウォーキングは痩せないから意味がないと考えるのは、とてももったいないです。

あなたがウォーキングを始めたのは痩せたいからですか。痩せることは過程であり、目的ではないのではありませんか。

本記事ではウォーキングで痩せないと悩んでいる方へ、ウォーキングの目的と魅力の視点からアドバイスします。

ウォーキングは痩せにくい

ウォーキングで痩せないと悩まれている方は、そもそもウォーキングは痩せにくい事実を知っておきましょう。ウォーキングによる消費エネルギーは微々たるものなので、痩せることを実感するには長い期間をかけて習慣として取り組む必要があります。

消費エネルギーと摂取エネルギー

ウォーキングによる消費エネルギーは、体重60kgの人が時速4km、歩幅70cmで10分歩く(70m、1000歩)と30kcalと言われています。

参考記事:厚生労働省 身体活動・運動

それに対して、脂肪1kgを消費するためには7200kcal程度必要になります。

参考記事:TANITA カロリーとは

時速4kmで脂肪1kgを落とすためには、単純に考えると、2400分(40時間)必要と考えることができます。1日1時間ウォーキングすれば、40日で1kgを減らすことができる計算です。ウォーキングで痩せる効果を得るためには、長期的な継続が必要です。

さらに消費するエネルギーがあれば、摂取するエネルギーも当然ながらあります。1日1時間もウォーキングすれば、いつも以上にお腹が空いてしまい、消費したエネルギー以上にエネルギーを摂取してしまいがちです。

例えば、ご飯茶碗に軽く一杯(約150g)の白飯は、約252kcalあります。

参考記事:文部科学省 五訂増補日本食品標準成分表

白飯には、1時間のウォーキングで消費したエネルギーを、帳消しにするくらいのエネルギーがあります。

ウォーキングの目的

ウォーキングは痩せにくいから、痩せたい人にはおすすめできないのか。痩せたい人の目的が「痩せる」であれば、おすすめできません。

ただ、私は思います。痩せたい人は「痩せる」が目的なのでしょうか。

「痩せる」は目的ではなく「過程」では

痩せたい人は、何か理由があって痩せたいのではないでしょうか。

  • 健康診断に引っかかった
  • 体が重くてしんどい
  • 見た目が気になる etc.

このような様々な理由を解決することが目的であり、「痩せる」は目的でなく目的を達成する過程に過ぎません。

本当に「痩せる」ことが目的なのでしょうか。痩せないと悩んでいる方は、ウォーキングを始めた理由を振り返ってみましょう。

ウォーキングの魅力

ウォーキングの目的は整理できましたか。しかし、目的だけに囚われると達成までの道のりが、とても苦しく感じます。

目的を達成するとしても、苦しんで達成するよりも楽しんで達成する方がいいですよね。不思議なもので、長い道のりも楽しむと案外短く感じます。

ウォーキングは、達成までの道のりを楽しむことができる魅力に溢れています。

簡単に、どこでも、散歩感覚で

ウォーキングに必要な道具はありません。簡単に取り組めます。ただし、公然わいせつで捕まるので服は着用してください。

ウォーキングに場所は問いません。どこでも取り組めます。ただし、不法侵入で捕まるようなところではしないでください。

ウォーキングに気合は必要ありません。散歩感覚で取り組めます。ただし、三歩で散歩とかしょうもないことはしないでください。

絶対的な気軽さがウォーキングの魅力のひとつです。

街の新たな魅力に気付く

ウォーキングのルートは自由です。いつもは公共交通機関を使う道や、普段歩かないところをウォーキングしてみると、街の新たな一面に出会えます。

あんなところにおいしそうなケーキ屋が、こんなところにこじゃれたカフェが、そんなところに素敵な雑貨屋が…

住んでいる街にどんな魅力が潜んでいるのか、案外気付いていないものです。ググるだけではわからない世界が、そこには広がってます。

ただし、街の魅力に誘われて寄り道しすぎると、目的達成に影響があるのでご注意を。

ポジティブな自分を創り出す

「私の趣味はウォーキングです。健康診断に引っかかったため、少しでも運動を取り入れて体質の改善を図ろうと思い始めました。普段歩かないところを通ってみたり、遠出して観光名所を歩いてみると、新しい発見や自然と文化の美しさを感じ、とても清々しいです。きっかけは健康診断の結果でしたが、今では健康診断は二の次で、趣味としてウォーキングを楽しんでいます。」

我ながらなかなかポジティブな文章が書けました。これは私の創作ですが、苦しみながら目的を目指すより、楽しみながら目的を目指す方が気持ちよいですよね。

ウォーキングで苦しむ要素はほとんどないです。反対に気持ちを清々しくさせ、ポジティブな自分を創り出す力があります。

まとめ

ウォーキングは「痩せる」or「痩せない」だけでは語れません。痩せないことを悩むより、目的を見つめ直して、ポジティブにウォーキングを取り組む方がスッキリしませんか。

痩せることに拘らず、素晴らしいウォーキングライフを満喫しましょう。