寒い時期のフルマラソンで困るのはスタート前の寒さです。走り始めると身体が温まってくるので、半袖、半パンの姿でスタートまでの時間を待つことになります。初めてランニングの大会に参加してスタートまでの寒さに辛い思いをしたランナーは多いのではないでしょうか。
寒い時期のスタートまでの防寒方法はいろいろあります。上手く組み合わせることでスタートまでの寒さをしのぎましょう。
ランニング大会のスタートまでの流れ
初めてランニング大会に参加する方に向けて、ランニング大会当日の流れを説明します。スタート前の待ち時間の位置づけを確認してください。
会場に着いて準備
ランニング大会の当日、大会会場へ着いたら準備を進めます。
- 大会ゼッケン、記録チップ、参加者リストを案内所で受け取る(事前送付の場合、この手続きはありません)
- ウォーミングアップを行う
- トイレに行く(スタート直前にトイレに行く人はこのタイミングでは行かない)
- 給食・給水をする(必要な人のみ)
ランニングウエアに着替える
いよいよランニングウエアに着替えます。ウエアは寒さを考慮して何パターンか用意し、当日現地の天気、風、湿度、気温に合ったものをチョイスします。用意するパターンは後程詳しく解説します。
荷物を預ける
ランニングの大会では荷物の盗難防止のため、大会主催者が用意した荷物置き場に荷物を預けるシステムが多いです。荷物を預けると着ているウエアでスタートまでの時間を待つことになります。
スタートライン位置に並ぶ
スタート位置に並ぶと基本的に身体を動かすことができません。スタート位置はエントリー時に記載したフィニッシュ予想タイム毎のブロックに前から順番に並ぶ大会が多いです。
寒いから改めて周りを軽く走ってくるとブロックの最後尾に並ぶことになります。寒い日に薄着のランニングウエアで並ぶと寒い思いをしたままスタートまでの時間を過ごすことになります。
大きなマラソン大会ではスタート時間の30分程度前に整列が義務付けられている場合があります。寒い日は防寒対策をしておけば寒さを凌ぐことができます。
スタート
号砲がなりスタートします。スタートまでの待ち時間が寒いからといって、着込み過ぎていると走り出してから暑くなったり、厚着で動き難かったりします。
防寒対策いろいろ
寒い日にスタートを待つ間に寒さを凌ぐ、スタート後は快適に走るための防寒対策を紹介します。
身につけた小物で防寒対策
小物で防寒対策するメリットは簡単に着けたり外したりできることです。スタート前に着けて寒さを凌ぎ、スタートして身体が温まり暑くなったら外せば良いです。防寒対策に使える小物は
- 帽子
- 手袋
- マスク
- ネックウォーマー
- アームカバー
などです。
インナーで防寒対策
冬用のインナーを着込むと温かいですが、インナーの欠点は途中で脱ぐのが難しいことです。スタート時に温かく感じる場合、走り出すと暑く感じます。練習の時にいろいろと試して気候に応じてた組み合わせを見つけておきましょう。
スポーツ用のインナーがおすすめです。普段着用のインナーは通気性、撥水性が悪いものもあります。汗でビショビショになったインナーは走っていて不快です。アウトドア用のインナーは値段が高いですが機能的に優れたものが多いです。
ホットクリームを使う
身体に塗っておくと温かさを感じるホットクリームはスタート前の防寒対策に有効です。温かさの感じ方には個人差があるので塗る量は事前に試行錯誤して自分に合う量を塗ってください。
顔や皮膚が敏感な部分には塗らないように注意書きをよく読んで使用しましょう。塗る量が多過ぎるとスタートしてから皮膚がヒリヒリして不快に感じる場合もあります。事前の練習で試してから本番に使いましょう。
途中で棄てられるものでを使う
スタート前に着ておき、スタートして身体が温まったら捨てられる防寒着は走る邪魔になりません。代表的なものは
- 100円ショップで売っているレインコート(上着)
- 45リットルゴミ袋を利用したお手製ポンチョ
です。
スタート前に防寒具を家族や知人に預ける
家族や知人が応援に来ている場合はスタート位置で上着を着たまま並び、スタート直前で上着を家族や知人に預ける方法が良いです。
海外の大きなランニング大会では、フリースやパーカーを着てスタート位置に並び、スタート直前に脱いでその場に置いてスタートするスタイルが一般的です。ランナーが走り去った後、ボランティアがフリース、パーカーを回収しチャリティに寄付するのです。
レベル別、寒い日の対策
レベル別に具体的な防寒対策の組み合わせを見ていきましょう。初心者はペースが遅いのでなかなか身体が温まりません。上級者はペースが速いの温まるのが速いです。上級者は厚着をすると走り難いです。レベルに合った防寒対策を組み合わせていきましょう。
初心者
初心者はペースが遅く身体が温まり難いので、走るときのウエアも少し着込むのが良いです。薄でのウインドブレーカーの上にゼッケンを付けます。小物も上手く活用しましょう。念のため100円ショップのレインコートも持っていき、寒さが厳しいときはスタートまでの時間は着ておきます。
走るときのウエア
上:スポーツ用インナー、長袖Tシャツ、薄でのウインドブレーカー
下:ロングタイツ、ランニングパンツの重ね着
防寒具
必用に応じて小物を組み合わせます。手袋は必須アイテムです。
- 帽子
- 手袋
- マスク
- ネックウォーマー
中級者
走りやすいウエアに小物で寒さ対策をします。走ると直ぐに身体が温まるペースのランナーは半袖Tシャツにアームカバーも良い組み合わせです。初級者と同じく念のため100円ショップのレインコートも持っていき、寒さが厳しいときはスタートまでの時間は着ておきます。
走るときのウエア
上:長袖Tシャツ
下:ロングタイツ、ランニングパンツの重ね着(タイツが嫌いな人は着ない)
防寒具
必用に応じて小物を組み合わせます。
- 帽子
- 手袋
- マスク
- ネックウォーマー
上級者
動きやすいランパン、ランシャツに小物でカバーをしてスタートラインに並びます。多少の寒さは我慢をするケースが多いです。走り出せば直ぐに温かくなります。ゴミ袋を利用したポンチョを着ているランナーも見かけます。
走り出したらポンチョを脱いでパンツに挟んで走り、最初のゴミ箱に棄てます。
走るときのウエア
上:半袖Tシャツかランニングシャツ
下:ランニングパンツ
防寒具
- 帽子
- 手袋
- マスク
- ネックウォーマー
- アームカバー
寒く雨の日の対策
寒い日に雨が降ると防寒と防水の両方が必要になります。特にペースがゆっくりな初心者ランナーはしっかり対策しましょう。
初心者
寒い雨のレースで初心者はレインコートを着たまま走るのが良いです。レインコートは通気性が悪いので蒸れてくることがあります。途中で脱いだり着たりしながら調整します。アウトドアのウインドブレーカーは撥水性、通気性に優れたものがあり、おすすめです。
走るときのウエア
上:スポーツ用インナー、長袖Tシャツ、薄でのウインドブレーカー、100円ショップのレインコート
下:ロングタイツ、ランニングパンツの重ね着
防寒具
必用に応じて小物を組み合わせます。
- 帽子
- 手袋
- マスク
- ネックウォーマー
中級者
スタート待ち時間は100円ショップのレインコートで雨を防ぎ、スタート後もレインコートを着たまま走り、暑くなったらレインコートを棄てるのが良いです。雨の降り具合、気温、体温の様子を見ながら臨機応変に対応しましょう。
走るときのウエア
上:長袖Tシャツ、100円ショップのレインコート(途中で棄てる)
下:ロングタイツ、ランニングパンツの重ね着(タイツが嫌いな人は着ない)
防寒具
必用に応じて小物を組み合わせます。
- 帽子
- 手袋
- マスク
- ネックウォーマー
上級者
多少の雨でも記録や順位を狙いたい場合は走りやすさを優先します。ゴミ袋を利用したポンチョは意外と走りやすいので、寒くて雨のレースには良いアイテムです。走り出して身体が温まり雨が気にならなければポンチョは破りゴミ箱に棄てます。
スタート前の待ち時間は100円ショップのレインコートで雨を凌ぎ、走る前に脱いでランニングパンツに挟み最初のゴミ箱に棄てます。
走るときのウエア
上:半袖Tシャツかランニングシャツ、ゴミ袋ポンチョ
下:ランニングパンツ
防寒具
- 帽子
- 手袋
- マスク
- ネックウォーマー
- アームカバー
まとめ
寒い日のランニング大会は、スタートまでの待ち時間の寒さ対策が大事です。着込みすぎると走り難かったり、走り出してから暑くなったりするので注意が必要です。ランナーのレベルによって走るペースが違うので対策も違ってきます。
防寒対策の方法をいろいろと組み合わせ、練習で試して自分に合ったものを見つけましょう。
しゅうぞう
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