これくらい練習を積んできたから、次こそは『サブ4だ!』
しかし、結果は・・・
- 思っていた通りの結果が出ない
- 練習で勝てる人にレースで勝てない
- レースになると実力を発揮できない
目標を達成するのって難しいですよね。
今回は、全国駅伝で区間賞をとったことのある私が、いかにして目標を達成したのか、その方法をあなたに伝授します。
普通の選手が日本一に
私は、どこにでもいる長距離選手でした。
小学校の持久走では1位をとったことがありません。
本格的に陸上競技を始めた中学校でも県大会止まりの選手です。
高校は駅伝の強豪校に入りましたが、2年生まで一度も駅伝メンバー(7人)に入ることができませんでした。
初の全国大会はインターハイ
そんな私ですが、高校3年生になってから、ようやく初の全国大会(インターハイ)を経験します。
そして、その数か月後には全国駅伝で区間賞を獲得するまでに成長することができました。
では、いったいなぜ普通の選手が大舞台で活躍できたのでしょう。
誰でも結果を出せるようになる秘密を、これからお話します。
レースのために練習しよう!
日々の練習は、正直苦しいものです。
朝練習に始まり、夕方にインターバルやペース走をする日は憂鬱(ゆううつ)でした。
ただ、その日を乗り切ることしか考えていなかったからです。
大学に行きたいけど・・・
2年生も終わりになると、進路を真剣に考えなくてはなりません。
同級生たちは、実業団や大学から声がかかっていました。
しかし、私はどこからも声がかかりません。
私は箱根駅伝を走るのが目標でしたから、大学進学を目指していたにもかかわらず・・・です。
インターハイ出場を目標に
当時(2000年代始めごろ)は、5000mで14分台を出せば箱根駅伝出場校に入ることができました。
推薦入学をするには、インターハイ出場が条件でした。
推薦入学をすると親の学費負担も減るため、インターハイ出場を目標にしたのです。
3年生を目前に、5000m15分05秒だった私。
インターハイは無謀ともいえる挑戦でした。
親を含め、誰も行けると思っていませんでしたね。
【やらされる練習】→【自ら求める練習】
すると、日々の練習に対する姿勢が変わりました。
目標が明確になると
【やらされる練習】→【自ら求める練習】
に変化したのです。
自ら目標を設定するのが大事です。
誰かのためにが力に!
市民ランナーは、サブ5、サブ4、サブ3などの目標を立てます。
- みんな目指しているから私も!
- あの人が達成したのなら、私だって
目標を立てるのは、もちろんいい事です。
しかし、それだけだと達成する意欲が強く湧いてきません。
かっこいい姿を見せたい!
- 子どもにかっこいい姿を見せたい!
- 彼女(彼氏)や奥様(ご主人)との約束を果たす!
自分自身との闘いよりも、誰かのために頑張ることは大きな力になります。
達成した時の喜びも2倍です。
無理をしなくなった
一番大きな変化は、調子がいい時でも、無理をしなくなったことです。
それまでは、調子がいい時は練習でも全力を出して、故障をしてしまう事が多々ありました。
しかし、レースでいい結果を残すために、練習で無理をすることがなくなりました。
ちなみに、全力を出すのはここ一番のレースだけだと決めていました。
重要ではないレースでは、ラストスパートもかけません
継続したから速くなれた
無理をしなくなった結果、練習を継続できたので、頑張らなくてもどんどん実力がついていきました。
1、2年の時は、がむしゃらに練習しては故障するの繰り返しでしたから、ようやくコツをつかめた感じです。
市民ランナーも【明確な目標設定】【無理せず継続】が出れば、結果が出るようになります。
レースは計画的に!
練習を継続できると、レースで結果を残すことは簡単です。
毎日の練習は、インターハイに出場するためにやっていました。
ですから、インターハイに行くまではレースさえも練習だと捉えていました。
レースも”練習“と捉える
決っして小さいレースをおろそかにするという意味ではありません。
どんなレースもインターハイに行くために走るのです。
- スタート後の位置取り
- ポジション争い
- ペース配分
などなど、レースではインターハイを意識して走ります。
日頃の練習、小さいレースでインターハイを意識して走っていたので、インターハイ出場を決める地区大会も気負わずに走れました。
イメージトレーニング
- 授業中
- ジョグの最中
- 寝る前
などなど、インターハイで自分が走っている姿を常に思い浮かべていました。
そうすることで、私がインターハイに出場するのは、すでに決まっていることのように思えてきました。
あらゆるリスクを想定
- 前日に風邪をひく
- 直前に脚を痛める
- スタートで転倒する
起こりうる、あらゆるリスクを事前に想定しました。
そして、それらの事が起きないように最善をつくしました。
リスク回避
- 体調管理を徹底する(睡眠・栄養・手洗い・うがい)
- 身体の手入れをする(マッサージ・整体・鍼治療・ストレッチ)
- ガツガツポジション争いをしない
リスク回避をすることによって、レースに至るまで何も問題が起こりませんでした。
また、常に危機感を持って行動することで、多少の問題が起こっても慌てなくなりました。
目標達成したら新たな目標を設定する
こうして、私はインターハイ出場という目標を達成しました。
そして、次の目標を全国駅伝区間賞にしたのです。
箱根駅伝で活躍したいから
全国駅伝区間賞を目標にしたのは、箱根駅伝で活躍したかったからです。
箱根駅伝という大舞台で活躍するためには、高校でも活躍しておかないと無理だと思ったからです。
全国駅伝区間賞がとれた
先を見据えて、練習に取り組んだ結果、夏のインターハイから冬の駅伝にかけて更に力がつきました。
そして、とうとう全国駅伝でも区間賞をとることができたのです。
MVPまで頂いて、日本一の高校生ランナーになることができました。
【目標設定】→【目標達成】→【目標設定】を永遠に繰り返していくことで、永遠にレベルアップできます。
まとめ
以上、
- 普通の選手が日本一に
- レースのために練習しよう!
- レースは計画的に!
- 目標達成したら新たな目標を設定する
についてお話させて頂きました。
目標達成が特別ではないことをお分かり頂けたでしょうか。あなたが、次のレースで目標達成できることを、心から願っております。
maasa
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