ランニングシューズのインソールは必要?不要?インソールのメリットとデメリット

ランニング知識

ランニングシューズを買った時、店員さんに「インソールも買った方が良いですよ」と進められたランナーは多いのではないでしょうか?店員さんがすすめるのは別売りの既製品インソールです。既製品インソールには着地衝撃を和らげたり、足のアーチをキープする機能が備わっています。

既製品インソールはシューズの機能をアップさせるという意見と、インソールはシューズに付いているものが良いという意見に分かれます。どちらが正しいのでしょうか?この記事はランニングシューズのインソールについて書かれています。

インソールに関する正しい知識を知って自分に必用なインソールを選んでください。

ランニングシューズのインソールの役割

インソールは殆どのシューズに入っています。汗を吸ったり、履き心地を良くする役割があります。シューズと一体化して取り外せないインソールもあります。

  1. インソールとは
  2. インソールのお手入れ
  3. インソールの種類

インソールとは

インソールとはシューズの中敷です。主な役割は
・足の汗を吸い取る
・シューズのフィット感を良くする
の2点です。

ランニングシューズの場合、インソールに厚みを持たせて着地衝撃を和らげる機能を持たせている場合もあります

インソールのお手入れ

ランニング時にインソールは大量の汗を吸収しています。インソールは走り終わった後、シューズから外して風通しの良い場所に干すのが良いです。汗の吸収が多い場合は軽く水洗いをして水分をタオルで拭き取ってから干しましょう。

インソールの種類

ランニングシューズのインソールは大きく分けて3種類あります。

  • シューズを買ったときに入っている「ノーマルインソール
  • ショップなどで売られている「既製品インソール
  • オーダーメイドで作る「カスタムインソール

です。

「ノーマルインソール」を使うメリット・デメリット

シューズを買ったときに入っている「ノーマルインソール」をそのまま使うのが良いという意見があります。インソールを変えないほうが良いという意見です。

  1. 「ノーマルインソール」が良い理由
  2. メリット
  3. デメリット

「ノーマルインソール」が良い理由

ランニングシューズはインソールも含めて全体のバランスを考えて作られています。別売りの「既製品インソール」を入れるとシューズのバランスが崩れてしまうので、「通常インソール」を使うのが良いという考えです。

メリット

  • 追加の投資がいらない
  • シューズメーカーがシューズに合ったものを提供しているので安心

デメリット

デメリットは特に無し

「既製品インソール」を使うメリット・デメリット

ランニングショップなどで売られている「既製品インソール」はインソール自体にクッション性、サポートなどの機能を持たせています。

  1. 「既製品インソール」が良い理由
  2. メリット
  3. デメリット

「既製品インソール」が良い理由

「既製品インソール」を入れることでシューズの機能をアップさせることができます。シューズで賄い切れない機能を「既製品インソール」を入れることによってサポートできるという考えです。

メリット

  • 使用することで新しく機能を付加することができる

デメリット

  • シューズ本来の機能とインソールの機能が干渉してバランスが悪くなる可能性がある
  • 厚すぎるインソールはシューズのフィット感を悪くする可能性がある
  • 5000円程度の追加投資が必要

「カスタムインソール」を使うメリット・デメリット

一人一人の足型に合わせて作ったインソールが「カスタムインソール」です。カスタムインソール専門のショップで作成してくれます。「既製品インソール」をカスタマイズするタイプのショップもあります。

  1. 「カスタムインソール」が良い理由
  2. メリット
  3. デメリット

「カスタムインソール」が良い理由

人の足の形は千差万別なので、シューズにフィットさせるためにはそれぞの足に合わせたインソールが良いです。足とシューズのフィット感を向上させるには「カスタムインソール」が良いという考えです。

メリット

  • 専門家が足の形や走り方を見た上で一人一人の足にフィットしたインソールを作ってくれる

デメリット

  • 10000円程度の追加投資が必要
  • 手作りなので作成者のスキルが、インソールの良し悪しに出る
  • 身近にカスタムインソールを手掛けるショップが無いことがある

どのインソールがおすすめか

「既製品インソール」や「カスタムインソール」は、入れたインソールが自分の走りに合えば快適に走ることができますインソールが合わなければ、投資が無駄になるだけでなく、逆に足を痛めてしまうケースもあります

  1. まずシューズに付いている「ノーマルインソール」で走る
  2. 脚や膝の痛みが出たら原因を特定する
  3. 症状を改善できそうな「既製品インソール」を試す
  4. 「カスタムインソール」を試す
  5. パフォーマンスアップのためにインソールを変える

まずはシューズに付いている「ノーマルインソール」で走る

シューズに付いているインソールはシューズメーカーがシューズとのバランスと考えて作られていますまずはこのインソールで走ってみましょう。問題なく快適に走ることができれば、追加投資なしに素晴らしいインソールを手に入れたことになります。

脚や膝の痛みが出たら原因を特定する

シューズに付いているインソールでランニングを続け、脚や膝に痛みが出た場合はサポートツールとして「既製品インソール」「カスタムインソール」の導入を検討しますまずは痛みの原因を特定しましょう。原因を特定するには

  • 信頼のできる鍼灸・マッサージ治療院に行く
  • 信頼のできるスポーツ整形外科に行く
  • 評判の良いランニングパーソナルトレーナーに相談する

などの方法があります。

症状を改善できそうな「既製品インソール」を試す

痛みの原因が特定できたらスポーツ用品店に行って、店員さんと相談しながら「既製品インソール」を選びましょう。複数の「既製品インソール」が置いてあるショップが良いです。既製品のインソールは幾つかの機能があります。

  • 着地衝撃を和らげる
  • 足のアーチ形状を正しく保つ
  • オーバープロネーションを改善する

などです。痛みの原因がこれらの障害の場合は既製品インソールで改善される可能性があります。

「カスタムインソール」を試す

カスタムインソールのショップに行って痛みの原因を特定してもらい、改善するためのインソールを作ってもらう方法もあります。多くのカスタムインソールショップでは大勢のランナーの症状を診て経験が豊富です。姿勢やランニングフォームを改善するアドバイスもしてもらえます。

パフォーマンスアップのためにインソールを変える

痛みや故障が出なくても、ランニングパフォーマンスを上げたい場合、「既製品インソール」や「カスタムインソール」を試してみるのも良いです。着地の安定感が増したり、足のアーチサポートがされれば、ランニングパフォーマンスが上がる可能性があります。

インソールを変える際の注意点

「既製品インソール」や「カスタムインソール」は万能ツールではありません。各ランナーの走りに合う合わないがありますので、選ぶ際には注意してください。

  1. 「既製品インソール」は万能ではない
  2. フィット感に注意
  3. インソールを変えたら慣らしをする

「既製品インソール」は万能ではない

ショップでは「既製品インソール」を魔法のツールのようにすすめる店員さんがいますが、自分の走りに合うか合わないかは試してみないと分かりません。「既製品インソール」の中には硬い素材を使用しているものがあります。矯正ツールとして有効な場合もありますが脚を痛めてしまうケースもあります

フィット感に注意

「既製品インソール」「カスタムインソール」には厚いものがあります。シューズに付いている「通常インソール」が薄い場合、厚いインソールを入れるとフィット感が変わってしまいます。インソールはフィット感も含めて選ぶようにしましょう。

インソールを変えたら慣らしをする

変えたインソールでいきなり長い距離を走ったり、スピードを出して走ったりしないようにしてください。最初は短い距離をゆっくりペースで走り、新しいインソールの感触を確認して慣らしていきます。

感覚に慣れて痛みや違和感が出なければ、少しづつ走る距離を伸ばし、ペースを上げていきましょう。

まとめ

ランニングシューズのインソールは交換した方が良いという意見と、交換しない方が良いという意見の両方があります。まずは交換しないで走ってみて、痛みが出たり違和感があったら交換をするのが良いです。

インソールを交換したら最初は慣らすためにゆっくりペースで短い距離を走りましょう。慣れてきたら距離、ペースを上げていきます。

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しゅうぞう

しゅうぞう

現役のランニングインストラクターです。パーソナルで教えたランナーは400人以上、レッスン時間は約2000時間になります。週2回のグループレッスンも担当。ランニング学会会員です。ランナー、ランニングインストラクターとしての経験を記事に発信します。自己ベストタイムはフルマラソン2時間57分30秒(2016年)、ハーフマラソン1時間22分3秒(2018年)。