【目的別】ランニングシューズを選ぶ基準とオススメシューズ

ランニング知識

ランニングシューズを選ぶときに店頭に並んだシューズを見て、どのシューズが良いのか迷った経験を持つ方は多いのではないでしょうか?ランニングシューズを選ぶときに大切なのは2点です。1点目は自分の足にフィットするシューズを選ぶこと。2点目は目的に合ったシューズを選ぶことです。

この記事ではランニングシューズを目的別で選ぶコツが書かれています。ランニングには目的があります。「ただ健康のために走りたい」というだけでも目的があります。健康になるためにはランニングの継続が必要です。継続するには脚や膝を痛めないシューズが必要です。

ランニングシューズの選びの流れ

ランニングシューズを選ぶ流れを見ていきましょう。大切なのは目的をしっかりと持つことです目的に合ったランニングシューズはランニングを快適にします

ランニングの目的を考える

一番大事です。ここがブレてはいけません。初心者は何のために走るのかが大きな目的になります。

  • 健康にランニングを続ける
  • 5kmを走れるようになりたい
  • フルマラソンを完走してみたい

既にランニングを始めているランナーはランニングレベルのアップや、より快適に走ることをシューズに求めます。

  • 走力をレベルアップさせたい
  • トレーニング用に走りやすく耐久性のあるシューズが欲しい
  • 怪我をしないランニングシューズが欲しい

ランニングシューズの情報を調べる

目的に合ったランニングシューズを手に入れるには、ランニングシューズの情報を知る必要があります。ウエブで情報を集めることもできますし、スポーツショップのランニングシューズコーナーで情報を集めることができます。

自分のランニングの目的に合ったシューズを選ぶ

自分のランニングの目的とシューズの情報を比べて、目的に合ったシューズを選びます。幾つかのメーカーからシューズを選ぶと良いです。

選んだシューズをスポーツショップで試し履きする

選んだシューズを試し履きします。自分に合ったサイズのシューズを選ぶことが重要です。複数のメーカーのシューズを事前に選ぶと履き比べができます。

フィットしたシューズを購入する

自分の足に合うメーカーと合わないメーカーがあります。ワイドタイプ、スリムタイプのバリエーションを出しているメーカーもあります。自分の足に合ったシューズを選んで購入しましょう

スポーツショップでのシューズの分類

スポーツショップのランニングシューズは棚によってランナーのレベル別に分類されています

ジャンル別

大きな分類としてランニングのジャンル別にコーナーが作られています。
・ロード
・トラック
・トレイル

レベル別

ランニングショップで販売コーナー別にシューズが並べられています。その分類に多く用いられているのがレベル別です。
・初心者
・中級者
・上級者
・競技者

走力別

ランニングシューズはフルマラソンを走るランナーを前提に商品ラインナップがされている場合もあります。レベル別とほぼ同じわけ方です。
・サブ5
・サブ4
・サブ3.5
・サブ3

細かいスペックによる分け方

ショップでは大きなコーナーな棚でシューズを分類しています。更にシューズに表示されているポップを見ると細かい分類がされています。ランニング中・上級者はこの情報をみて自分の目的に合ったシューズを絞り込みます。

プロネーションの癖

プロネーションとは着地時の内側への倒れこみです。プロネーションは正常な動きですが、プロネーションの動きが大きいとオーバープロネーションになり、故障の原因になります。外側に倒れこむのはサピネーションといい故障の原因になります。

ランニングシューズにはオーバープロネーション、サピネーションに対応するシューズがあります。

クッション特性

ミッドソールの役割はクッションで着地衝撃を和らげることです。クッション性能が大き過ぎると反発力が無くなり、推進力を減らすことになります。クッション性と反発性のバランスがシューズの特性になります

初心者向けはクッション性能が高く、上級者向けは反発力が高い傾向にあります。

ドロップ

ドロップはかかとと中足部の高さの差です。ドロップが大きいとミッドソールのかかと部分が厚くなり、着地衝撃を吸収します。ドロップが小さいと裸足感覚に近い着地ができます。

ソール形状

アウトソールの中足部と踵部分が分かれているのがセパレートソール、一体になっているのがフラットソールです。どちらが良いという訳ではなく着地から離地までの感覚の好みで選びます。反発を活かす走りのランナーはセパレートソールを好み、重心移動で走るランナーはフラットソールを好みます。

重さと耐久性

軽いシューズは耐久性が劣り、耐久性を重視するとシューズは重くなる傾向があります。レース用シューズはレースだけに履くので耐久性を犠牲にしても軽い方が良いです。トレーニングで使うシューズは耐久性も大事です。

サブ4を目指すランナーにおすすめのシューズ

フルマラソンでサブ4を目指すおすすめのランニングシューズを3つ選びました。選んだポイントも重要です。

選び方

ジャンル

フルマラソンなのでロード用シューズを選びます。

走力

サブ4用、中級者用のシューズを選びます。

レース用

レース用なのか、トレーニング用なのかを選びます。

プロネーション

プロネーションの判断は難しいのですが、ランニングフォームを後と前から撮影して自分の着地の傾向を確認します。現在故障していないのならノーマルの通常プロネーションのシューズを選べば大丈夫です。

クッション特性

サブ4レベルのシューズを選べば、バランスの良いクッション特性になっています。特に気にすることはありません。

ドロップ

サブ4レベルのシューズはややドロップが大きめになっています。特に気にすることはありません。

ソール形状

自分の好みが分かっていれば、好きな形状のシューズを選びましょう。

重さと耐久性

サブ4向けシューズは軽量化をすすめる傾向にあります。その分アウトソールの耐久性は低くなります。

おすすめシューズ(その1) ミズノウエブエアロ6

知名度は余り高くありませんが、中級者にはおすすめのシューズです。中級者向けシューズにしてはクッション性が高いです。スピードで押すタイプよりも一定ペースで着実に最後までペースを落とさない走りのランナーに向いています。

  • ドロップ:9mm
  • プロネーション:ノーマル
  • 重さ:235g
  • 幅:ノーマル、ワイド
  • ソール形状:セパレートソール

おすすめシューズ(その2) アディゼロジャパン4

評判の良い人気のあるシューズです。特徴はミッドソールのブースト素材です。着地衝撃の吸収と反発性の良さを両立しています。メーカーはサブ4レベル向けに販売していますが、かつてフルマラソンの世界記録を出したシューズなので、当然スピードも出せます。

  • ドロップ:10mm
  • プロネーション:ノーマル
  • 重さ:210g
  • 幅:ノーマル、ワイド
  • ソール形状:セパレートソール

おすすめシューズ(その3) アシックスライトレーサー2019

2018年モデルまでは、トレーニング用の「ライトレーサーTR」とレース用の「ライトレーサーRS」の2種類がリリースされていましたが、2019年モデルは「ライトレーサー2019」に統一されました。ウエブのレビューを見るとライトレーサー2019はライトレーサーTRに近いようです。

  • ドロップ:12mm
  • プロネーション:ノーマル
  • 重さ:225g
  • 幅:ノーマル
  • ソール形状:セパレートソール

まとめ

ランニングシューズを選ぶ上で大切なのは目的を持つことです。ランニングシューズはランナーのレベル、目標タイムによって仕様が違っています。目的に応じたランニングシューズを選ぶことは大切なことです。

目的とは違ったランニングシューズを選んでしまうと快適に走れないだけでなく、故障してしまうリスクもあります。

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しゅうぞう

しゅうぞう

現役のランニングインストラクターです。パーソナルで教えたランナーは400人以上、レッスン時間は約2000時間になります。週2回のグループレッスンも担当。ランニング学会会員です。ランナー、ランニングインストラクターとしての経験を記事に発信します。自己ベストタイムはフルマラソン2時間57分30秒(2016年)、ハーフマラソン1時間22分3秒(2018年)。