秋におすすめの「マラニック」、楽しみながら走力をつける方法

ランニング知識

「マラニック」とはマラソンとピクニックを合せた造語です。ピクニックにようにランニングを楽しむことです。マラクックは初心者ランナーが走力をつけるトレーニングとして有効です。楽しみながら走っていたらいつの間にか想像以上の距離を走れていることもあります。

ピクニックに決まりがないように、マラニックにも決まりはありません。走るコース、距離、ペース、全て自由です。一人でのマラニックは自由で楽しいです。2~3人の気の合ったラン友と走るのも楽しいです。10人位のグループで走るのも別な楽しさがあります。

この記事は楽しみながら走力をつけられるマラニックを紹介します。

  1. マラニックの魅力
    1. 楽しみながら走れる
    2. 1人でもたくさんでもできる
    3. コースの選択も自由
    4. いつの間にか距離が走れている
    5. フルマラソンに向けて脚を作るトレーニングにもなる
  2. 一人でマラニック
    1. 思い立ったら明日にでも行ける
    2. 楽しくなる目的地を決めるとモチベーションが上がる
    3. 休憩も自分のタイミングでできる
    4. きつくなったら電車で帰ってくるのもあり
  3. 2~3人の少人数でマラニック
    1. 知り合いなら気心がしれて楽
    2. 話をしながら走りやすいコースを選ぶのがベター
    3. 誰かがリーダーシップをとってコースを決める
    4. 楽しくなる目的地があると良い
    5. 走り終わった後のことも考えおく
  4. グループでマラニック
    1. グループで走ると盛り上がる
    2. 取りまとめ役はちょっと大変
    3. ペーサーとスイーパーを決めておくと安心
    4. コース選びも大事なポイント
    5. アフターランもグループランの楽しみ
  5. マラニックコース例
    1. 皇居スタートのお台場へ渡り、戻ってくる約20kmのマラニック
    2. 皇居周辺のランニングステーションに荷物を預ける
    3. 皇居からレインボーブリッジを目指す
    4. お台場を巡りながら楽しむ
    5. 東京ビックサイトから有明の森を抜けて豊洲市場の横を通過
    6. 銀座付近は人が多いので歩くか迂回する
    7. 皇居にゴール
  6. まとめ
      1. しゅうぞう
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マラニックの魅力

マラニックの魅了は一言で言えば楽しいことです。楽しみながら走ることはランニングの魅力の一つと言えます。距離、ペース、休憩を上手く組み合わせれてば初心者とベテランランナーが一緒に楽しめるのもマラニックの魅力です

楽しみながら走れる

ピクニックが楽しいのと同じように、マラニックも楽しいです。いつもはタイムを気にしながら走っているランナーもマラニックでは時間を忘れて走ることを楽しみます。目的地の設定で楽しみ方も変わってきます。

有名な神社仏閣を目的にすれば観光気分が味わえ、美味しいスイーツ店やパン屋さんにすればグルメランになります。

1人でもたくさんでもできる

マラニックは自由です。少し遠い場所へ一人で行って帰ってくるだけでもマラニックです。2~3人のラン仲間とお喋りをしながら走るのも楽しいです。大勢のグループでのマラニックもできます。

コースの選択も自由

マラニックはコースも自由です。いつもは5kmで折り返す河川敷をもっと遠くまで走ってみると新しい発見があります。目的地を決めて街中を走る街ランも良いです。緩いハイキングコースを走ったり歩いたりしてトレイルラン気分を味わうこともできます。

いつの間にか距離が走れている

淡々と走るのが苦手なランナーも意外と多くいます。5km以上は飽きてしまうランナーもいます。マラニックで途中にお店や観光地を入れておくと飽きずに走ることができます。いつの間にか普段は走れない距離を走っているかもしれません。

フルマラソンに向けて脚を作るトレーニングにもなる

フルマラソンへ初めて挑む初心者にとってマラニックは走れる距離を伸ばしフルマラソンへの脚を作るトレーニングになります。ベテランランナー同士のマラニックはトータル50kmになるようなコースにするとフルマラソンへの脚作りの基礎になります。

一人でマラニック

一人で走るのは時間に縛られず気ままに走ることができます。一人でのマラニックも自分の行きたいところに自分のペースで散歩気分で走るのが楽しいです

思い立ったら明日にでも行ける

マラニックだ、と気合を入れなくても少し遠くの目的地まで行って帰ってくるだけでも良いです。気軽に一人マラニックを楽しんでみましょう。いつもは電車で行く場所も走ってみると意外と近かったこともあります。

インターネットの地図を見ながら目的地までの距離を調べてみるのも楽しいものです。

キョリ測

楽しくなる目的地を決めるとモチベーションが上がる

一人で走るので当然目的地も自分が決められます。行って見たい場所を目的地にするとモチベーションが上がります最初は自宅から行けて自分の走力に合ったお店にするのが無難です。慣れてきたら距離を伸ばしていきましょう。

行きを走り帰りは電車にすると、達成感が大きいです。

休憩も自分のタイミングでできる

事前に地図で調べて休憩ポイントをコンビニにすると走りやすいです。小さな目標があると走るモチベーションになります。コンビニのドリンクやスイーツもご褒美になります。休憩ポイントまで着かなくても休憩にできるのが一人マラニックの良いところです。

自由に無理をしないでランニングを楽しみましょう。

きつくなったら電車で帰ってくるのもあり

マラニックの回数を重ね、距離が伸びてくると途中でリタイヤすることがあるかも知れません。無理をすることはないので電車などの公共交通を利用して帰ってきましょう電車に乗ることを想定して小銭か交通系ICカードを持っていきましょう。

ちょっとした着替え、寒い時期は防寒具をリックに入れて走ると安心です。

2~3人の少人数でマラニック

一人で走るのは飽きてしまう、と言うランナーには2~3人の少人数マラニックがおすすめです。気の合ったラン仲間とお喋りしながら走ると時間が過ぎるのも忘れて楽しく走れます。

知り合いなら気心がしれて楽

一人で走るのは苦手だけど、知らない人と走るのは走力的に不安がある場合、少人数マラニックが良いです。知っているメンバーなら気が楽でお互いの走力が分かっています。

話をしながら走りやすいコースを選ぶのがベター

グループのマラニックは走りながらのお喋りが楽しい時間です。話をしながら走っても迷惑にならないコースを選ぶのが良いです。大きな川の河川敷は最適です。広い歩道が長く続く場所があればコースに入れましょう。

大通りは歩行者や自転車が多く並んで走るには不向きですが、一本裏道に入ると並んで走っても迷惑にならない裏道を見つけられるかも知れません。マラニックに慣れてくるとコースを探すのも上手くなります。

誰かがリーダーシップをとってコースを決める

少人数とは言えグループで走ることになるので、誰かがプランを練る必要があります。大抵は言い出した人がリーダーとなってコースを決めプランを練ることになります。最低限、

  • 集合場所
  • 集合時間
  • 目的地
  • 大まかなコース
  • 解散場所

は決めておく必要があります。

細かくは、

  • 荷物を持って走るのか、どこかに預けて走るのか
  • 食事を途中でとるか、コンビニの軽食で済ますか
  • 途中で怪我などトラブルがあった場合に公共交通が利用できるか
  • 走り終わった後はどうするのか

なども考えておくと良いです。慣れればプランを練るのも楽しいものです。

楽しくなる目的地があると良い

目的地は参加者で相談しながら決めてゆくのも楽しいです。リーダーが提案して参加者から賛同を得る方法もあります。LINEやメッセンジャーで参加者とやり取りをしながらリーダーがまとめていきましょう。

みんなが楽しめてモチベーションが上がる目的地になると良いです。参加者に走力があれば目的地を何ヶ所か周ることもできます。

走り終わった後のことも考えおく

グループで走るった後に食事をしたり、飲みに行ったりするのも楽しいです。走り終わった後のプランも考えておきましょう。マラニックのプランを自分が立てて、走った後のプランは別のメンバーに任せるのも良い方法です。

グループでマラニック

ピクニックも大勢で行くと盛り上がります。マラニックも同じです。時には初めて会う人と一緒に走ることになりますが、同じ趣味の人と話をしながら走るのは楽しいです。

グループで走ると盛り上がる

大勢が同じ目的で行動すると盛り上がります。ワクワクすると言っても良いでしょう。大人になってから同じ趣味の仲間と行動を共にするのはとても楽しいです。

取りまとめ役はちょっと大変

グループでのマラニックは取りまとめ役が少し大変です。慣れてくれば要領が掴めるのですが、慣れるまでは少し面倒に感じるかも知れません。ポイントは少人数のマラニックと同じです。

  • 集合場所
  • 集合時間
  • 荷物の預け場所
  • 目的地
  • 大まかなコース
  • 解散場所

を決めてメンバーに周知します。

ペーサーとスイーパーを決めておくと安心

参加者が増えると大変なのが参加者の走力差です。基本的にマラニックはゆっくり走るのですが、途中で疲れて走れなくなるメンバーが出るかも知れません。参加者の知り合いで走力がある人にペーサーとスイーパーを頼んでおくのが良いです。

ペーサーは先頭で一定のペースをコントロールします。走力があり、周りに気を配ることができる人が適任です。スイーパーは一番後ろで走れなくなったりペースが落ちた人のフォローをします。気配りのできて、臨機応変な対応ができる人が良いです。

ペーサーとスイーパーを決めてリーダーは全体をコントロールします。リーダーがペーサーを兼ねることもあります。

コース選びも大事なポイント

大勢で走るマラニックはコース選びも大事です。観光地付近は歩道が狭く走ると観光客の迷惑になることがあります。観光地を目的地に入れたい場合は人が少ない裏道を走り観光地付近は歩くようにします。

途中にゆったりと広がって走れる区間を入れるとみんなで話をしながら楽しく走れます。コースにメリハリをつけると良いです。

アフターランもグループランの楽しみ

走った後の食事や飲み会も大勢で走る楽しみの一つです。走った後にお風呂かシャワーを使えるようにプランすると良いです。人数が多い場合はお店の予約をしておくのが無難ですが、大勢で走ると到着時間が大幅に遅れる場合もあり難しいところです。

走り終わった後に、臨機応変にお店を探すのも良いです。

マラニックコース例

マラニックの具体的なコースです。マラニックを計画する参考にしてください。

皇居スタートのお台場へ渡り、戻ってくる約20kmのマラニック

約20kmの街ランコースです。比較的歩道が広く走りやすいコースですが、後半の勝鬨橋を超えた辺りから通行人が多くなるので、迂回するか歩きにした方が良いです。見所はお台場付近の観光地、商業施設です。

皇居→日比谷公園→汐留→レインボーブリッジ→お台場→東京ビックサイト→有明コロシアム→豊洲市場→晴海大橋→勝鬨橋→銀座→日比谷→皇居

皇居周辺のランニングステーションに荷物を預ける

荷物を持って走っても良いですが、大きな荷物着替えを皇居周辺のランニングステーションに預けると便利です。走り終わった後にシャワーを浴びることができます。土日祭日はランニングステーションの営業時間が短いことがあるので注意しましょう。

皇居からレインボーブリッジを目指す

皇居からレインボーブリッジまでは約5kmです。休憩を入れるには丁度良い距離です。皇居を出てから日比谷公園を通り抜けるのも良いです。新橋駅付近は人が多いので迂回します。汐留付近からゆりかもめ沿いに入ると人が少なくて走りやすいです。

レインボーブリッジは走って渡ることができます。西側からアプローチするときはエレベーターに乗ります。レインボーブリッジを走れる時間帯が決まっているので事前に調べておきましょう。強風の場合は通行禁止になることものあります。

お台場を巡りながら楽しむ

レインボーブリッジの歩道は南側と北側の両方にあります。北側からは東京湾内のビルを一望できます。南側はお台場が見えますレインボーブリッジを渡り、お台場海浜公園を走り、お台場の商業施設で休憩をとります

事前に行きたいお店をチェックしておくと良いです。土日祭日は混んでいるのでお目当てのお店に入れないことがあるかも知れません。何軒かお店の候補をチェックしておきましょう。

東京ビックサイトから有明の森を抜けて豊洲市場の横を通過

お台場を横切り、東京ビックサイトまで脚を伸ばします。ビックサイトから北側に進路を変えるとテニスで有名な有明コロシアムがあります。真っ直ぐ北上すると豊洲市場です。この辺りで休憩を入れます。

銀座付近は人が多いので歩くか迂回する

豊洲市場から晴海大橋に向かいます。晴海大橋を真っ直ぐ進むと勝鬨橋を渡り銀座に入ります。勝鬨橋を渡ると人が多くなるのでペースを落とすか歩きましょう。銀座付近は歩きながらいろいろなお店を楽しめます。人ごみを避けたければ、豊洲市場から豊洲大橋を渡るルートが良いです。

皇居にゴール

銀座から真っ直ぐに進むと日比谷交差点に着きます。直ぐ先が皇居です。

まとめ

マラニックは楽しみながら走力をつけることができます。フルマラソンにこれからチャレンジする初心者は走れる距離を伸ばすトレーニングになります。マラニックは一人でもできますが、人数が多いほど楽しいです。

人数が多くなるとリーダーは大変ですが、みんなで目的地に向かって走るのは楽しいことです。目的地を食べ物屋さんなどモチベーションが上がるものにすると更に楽しいです。

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しゅうぞう

しゅうぞう

現役のランニングインストラクターです。パーソナルで教えたランナーは400人以上、レッスン時間は約2000時間になります。週2回のグループレッスンも担当。ランニング学会会員です。ランナー、ランニングインストラクターとしての経験を記事に発信します。自己ベストタイムはフルマラソン2時間57分30秒(2016年)、ハーフマラソン1時間22分3秒(2018年)。