最初のフルマラソンは、『やったー完走できた!』という喜びが爆発しますよね。
しかし、2度、3度とフルマラソンを経験すると、完走だけでは満足できなくなってしまいます。
『もっと速く走りたい!』
そんな思いから、スピード練習に取り組み始めたものの、『頑張っているわりにはスピード出ないな・・・』
そんな経験、ありますよね。
今回は、そんなあなたのお悩みを解決すべく、私が1000人以上のランナーを指導して感じたことをお話しします。
スピード練習ってどんな練習?と思われたあなたは、こちらをご覧ください。
頑張るとスピードが出ない?
想像してください。
あなたが1㎞を全力で走っているところを・・・
- 苦しい
- 肩に力が入る
- 背中がガチガチ
- ふくらはぎがパンパン
リラックスが大事
勘のいいあなたは、私が言いたいことが分かっているでしょう。
そう、スピードを出すためには、リラックスが大事です。
トップランナーの走りを思い浮かべて下さい。
リラックスしているトップランナー
- E・キプチョゲ(世界記録保持者2019年4月現在)
- 大迫傑(日本記録保持者2019年4月現在)
彼らは、経験からガチガチのフォームでは速く走れない事を知っています。
だから、自然にリラックスして走っているのです。
調子がいいとき
例えば、普段のジョグで調子がいい時は自然にペースが上がりますよね。
『ラスト1㎞どれくらいでいけるかな?』と記録に挑戦したことがあると思います。
そんな時、リラックスして走れていませんか。
『ちょっと苦しいけど、なんだか心地いいな』
そんな気持ちで最後まで走れるでしょう。
スピード練習に対する恐怖心
しかし、スピード練習になると思うように走れません・・・
スピード練習に対するイメージ
- 呼吸が苦しい
- 終わりが見えない
- 設定タイムで走れない
意識すると、なおさらガチガチになって思うように走れません。
そして、
『こんなに頑張っているのになんでスピードが出ないの?』
と思うのです。
ウィンドスプリントでスピード練習の恐怖心をなくせる
トップランナーは、いつでもトップギアに持っていける技術を持っています。
そのために、日々準備をしているのです。
その一つに※ウィンドスプリント(流し)が挙げられます。
スピード練習を行わない日でも、日ごろからウィンドスプリントを取り入れているのです。
ウィンドスプリントを日頃から行うメリットは意外に多く、私が指導した多くのランナーも、その効果に驚いていました。
ウィンドスプリントの効果
- いつでもスピードを出せます。
- スピード練習前に緊張しません。
- スピード練習も、ウィンドスプリントのフォームで走れます。
- ジョグのフォームも良くなった気がします。
みなさん、口をそろえて言われたのが『もっと早くやっておけばよかった』ということです。
ウィンドスプリントを普段から行うことで、スピード練習の心理的負担が一気に下がるのです。
そして、その成果はフォームに現れます。
どうしてもリラックスできない時は・・・
ウィンドスプリントの重要性について述べさせて頂きましたが・・・
まれに
『ウィンドスプリントをやってもリラックスできません』
というランナーがいます。
肩に力を入れてみる
そんな時は、思いっきり肩に力を入れましょう。
肩にギューッと力を入れて、ストンと落とします。
『あれ?自然に力が抜けた。』
思いっきり力を入れることで、力が抜けた時の感覚を認識しやすくなります。
肩の力が抜けたら全身リラックスできる
不思議なもので、肩の力が抜けると全身リラックスできます。
リラックスできたら、脚がスムーズに出るようになります。
ジョグの途中で試してみると、その効果に驚きますよ。
リラックスは最高の故障予防
リラックスすることのメリットは、楽にスピードを出せるようになることです。
しかし、それ以上に大きなメリットがもう一つあります。
脚の痛みが減った
ウィンドスプリントを実践したランナーから
『脚の痛みが消えました!どういうことですか?』
という質問がありました。
ガチガチのフォームから、リラックスしたフォームに変わったことで、脚への負担が減ったのです。
マラソンランナーがベストタイムを更新するためには、練習の継続が大事です。
故障しなければ練習を継続できますから、グングン成長します。
まとめ
以上、
- 頑張るとスピードが出ない?
- ウィンドスプリントで改善
- どうしてもリラックスできない時は・・・
- リラックスは最高の故障予防
と言う内容でお話ししました。
スピードを出すためには『リラックス』が大事だと言うことがおわかり頂けたと思います。
これであなたもスピード練習が好きになりますね!
あなたが大幅に自己記録を更新できる日を楽しみにしております。
maasa
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