最近は、異常気象で突然雨が降り出すとか、降り出した雨がなかなかやまないとか、天気予報がよく外れるとか耳にします。ランナーとしては、そんな天気に負けずに走りたいところですよね。
でも、雨風を防ぐだけなら「ビニール製の雨ガッパでいいんじゃない?」と言うとそうはいきませんよね?走れば身体から熱が出て、汗をかきます。雨ガッパの下は蒸れて、肌にビニールが張り付き、ベタついて気持ち悪い感じです。皮膚呼吸ができないので身体が重くなり、やがて足は止まります。
そうならないために、今回は雨の日にオススメしたいウェアをご紹介します。
雨の日のランニングを快適にする上で押さえるべきウェア選び4つのポイント
雨の日に着用するのはウィンドブレーカー、もしくはレインウェアになります。オススメのブランドとウェアに備わっていてほしい機能をまとめました。
雨の日ウェアのオススメブランド
登山ブランドが良いと思います。ノースフェイス、パタゴニア、モンベル、ファイントラックなどです。理由は、山中の厳しい環境下で使用することを想定してタフに作られています。使用している素材、仕立て、縫い方、ファスナーの取り付けがよく考えられているからです。
また、最近はトレイルランニング人気の高まりで、ウェアがさらにコンパクトに軽量化されています。ランニングシーンを想定しているので、腕振りの可動もしやすく設計されています。腕周りに余裕があり、お腹周りはシャカシャカとかさばらず、スッキリとしたデザインです。
雨の日のウェアにどんな機能を求める?
- 防水性と撥水性
- 耐久性
- 軽量化
- 透湿性
防水性と撥水性
雨が本降りの中で長時間走るならば「防水性」、小雨をしのぐ程度ならば「撥水性」が求められます。防水と撥水の違いは、生地の裏に水漏れ防止加工がしてあるか、ファスナー止水加工がしてあるかです。
防水で有名なのは「GORE-TEX(ゴアテックス)」です。GORE-TEXとはナイロンなどの生地の下に重ねた素材をさします。結果、多層構造になることで、水蒸気は通すが雨は通さないという特性を発揮します。他にも同機能の素材としてActive-Shell、eVent、Neo shell、Dry.Qなどがあります。
一方で撥水は、ナイロンなどの合成生地の上にコーティングしています。利点は裏地がない1層構造になるで軽いです。
耐久性
防水素材は裏地が多層になっている構造上、耐久性も高くなります。長時間、雨に濡れても染み込むことは考えにくいです。また、透湿性もあるので中にこもった熱を外に逃がしてくれます。最近は伸縮性(ストレッチ)のある素材も登場し、走る時の腕振りもスムーズになっています。
対して、撥水素材は1層なので耐久性は、防水素材と比べると劣ります。転んだり、突起物に生地を引っ掛けたりすると破れてしまう恐れがあります。
軽量化
トレイルランニング用に作られたものは、走る時に邪魔にならないように小さく折りたためたり、手の平サイズに丸めたりする事ができます。
また、重さは軽量素材を使っているので驚くほど軽いです。各ブランドは1着の重さをグラム数で競い合っています。「わずか100グラム、スマートフォンの重さと同じです!」といった具合です。
透湿性
各ブランドは軽さとともに「透湿性の能力」も競っています。新素材を採用した、ノースフェイスの「ハイパーエア GTX フーディ」などはその代表例です。機能が優れているために、汗をかいた時に身体から出る蒸気がウェアから外に出るので白く見えるそうです。それぐらい透湿性が優れています。
ウェアの中の蒸れを防げば汗冷え対策になり、快適なのは明らかですね。ただし価格が高いです。
※ノースフェイス公式サイト「ハイパーエア GTX フーディ」について
オススメのウィンドブレーカー、レインウェア
小雨、本降りのシーンで着用する私のオススメ商品をご紹介します。
小雨パラパラの場合
撥水性がすぐれる、通称「ウィンドシェル」と言われているものが良いです。各ブランドはラインナップに揃えています。色々ある中で、私のオススメはパタゴニアの「フーディニ・ジャケット」です。
- 超軽量のリップストップナイロン100%使用。重さはたった102グラム。
- 付属のポケットに本体を小さく収納が可能。
- 耐久性の撥水加工。
本降りザーザーの場合
GORE-TEXのレインウェアが良いです。ウィンドシェルと比べると高額ですが、価格を理由に妥協してほしくないです。GORE-TEXは手入れをしっかりすれば5年は使えるので、長い目でみてください。各ブランドがGORE-TEXのレインウェアをラインナップしています。
私のオススメはノースフェイスの「エンデュランスフーディ」です。
- GORE-TEXのPaclite Plue(2019年4月発売開始の新商品)を使用
- 汗をかいて生じる張りつきやベタつき感を軽減。
- フードには雨が滴り落ちて見にくくならないようツバ付き。
※GORE-TEX公式サイト「GORE-TEX Paclite Plue」はこちら
ノースフェイスの定番商品で、走る時のレインウェアとして評判が良いです。毎年、細かい点を少しずつ改良し進化をしています。
まとめ
雨の日に走るのであれば、タフな作りで高機能の山ブランドのウェアをオススメしました。
- 防水性、撥水性
- 耐久性
- 軽量化
- 透湿性
そして、オススメするウェアはこちらです。ともにメンズ、レディスサイズがあります。
- 小雨の時は「パタゴニアのフーディニ・ジャケット」
- 本降りの時は「ノースフェイスのエンデュランスフーディ」
いままでは雨の日を敬遠していたと思います。少し気持ちが変わりましたか?子供の頃、長靴を買ってもらって早く雨が降らないかとワクワクした経験、アレと同じです。
「雨が降っていたけど、意外に気にせずに走れたかも、、、」と感じることでしょう。
C-Gachio
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