サブ3.5を目指しているランナーの皆さん!
朗報です。今回は目標達成のための心強い武器をご紹介します。この武器は、フルマラソン現日本記録保持者の大迫傑選手も使っています。
え、レベルが違いすぎる!
いえいえ、ご紹介する武器は「靴」です。初心者からエリートランナーまで使えるオールラウンダーシューズ。だから、使い方は走力によって変わってきます。
そのあたりをお伝えできればと思います。それではいってみましょう!
ナイキ ペガサスシリーズとは
皆さんの武器となる「靴」ご紹介します。ナイキのペガサスです!
この靴は、ナイキブランド51年の歴史の中で、最も売れているランニングシューズです。2019年から数えて36年前に生まれました。今年も新作36代目となる「ペガサス36」が発売されています。
日本マラソン界で有名な大迫傑選手や服部勇馬選手も過去に練習シューズとして使っていました。また、イギリスの長距離で絶対的王者のモハメド・ファラー選手も練習で使用したり、シューズの開発に参加しています。
ペガサスシューズの特徴
ペガサスは別名でサブフォーシューズと呼ばれています。所以は、ズバリ!走りやすいからです。
1) 足首が曲げやすい
ハトメ(靴紐を通す穴)は通常5~6つです。ペガサスは35代目から4つとなり、足の甲が曲げやすくなり、可動域が広くなったことで足運びが楽になります。
2)アキレス腱と接触しない
初心者に多いカカト着地走法の場合、アキレス腱がカカト履き口とあたり傷つけてしまうことがあります。防ぐために履き口の形状が外側を向いています。
3)ソール素材が柔らかい
ナイキソールの特徴のZoomAirとCushlonというオリジナル素材の組み合わせが最適なクッション性を生み出します。女性用モデルは、さらにソフトなクッションになっています。
4)長い時間履いても通気性良し
ゆっくりスピードで長い時間を走っても靴の中に熱がこもらないように、シューズを覆うアッパーにメッシュ素材を採用しています。
5)自分だけのカラーリングが楽しめる
ナイキの公式サイト上で、ペガサスシューズのカラーリングを自分好みに編集できるサービスがあります。自分だけのオリジナルシューズが簡単に作れます。レースの勝負服とコーディネートや、普段の街中使用としても楽しめます。
※ナイキ公式サイト カスタマイズ NIKE BY YOUはこちら
ナイキといえば厚底シューズ?
ナイキといえば人気の厚底シューズ「ズームフライ」でしょ!
とう意見もありますね。私も履いているので素晴らしさは分かります。
ただし、注意をしなければならない点があります。
1) 薄いソール!?
ヒール部分の厚底ソールを見ると、柔らかいイメージを持ちます。実は蹴り出す、つま先部分の母子球周辺は厚くはないのです。ソールの厚さは薄い短距離用シューズと変わらないことが分かります。
2) ヒール部分はクッション?
厚底シューズである目的は、つま先先端とヒール部分の高さに差をつけることです。高さの差があることで角度がうまれ、身体を自然と前に傾ける前傾姿勢をサポートしてくれるのです。
3) ミッドフット走法じゃないダメ!?
ミッドフット走法は、母子球付近で着地し、蹴り出しを行います。つまり、カカトは地面と接することは基本的にありません。
この走り方は、ある程度の練習を積み、走力をあげないとできません。ミッドフット走法だとズームフライの厚底部分は着地の際に反発を生み出す力を発揮します。
比べて見よう、ズームフライとペガサス
では、実際の私のズームフライ初期型とペガサス35を比べてみます。
1) デザイン
同じナイキブランドでも、まるで異なります。ソール、紐、スウッシュ(ナイキのロゴマーク)のプリント、全体的なデザインなど。
でも、ペガサスは35年たっても、どこかナイキっぽさが残っていると感じます。
2) 履いた感じ
同じ27センチをソールをあわせて比べてみると少しペガサスが長いです。
実際に履くと、紐を締めなくてもズームフライはピッタリ、動かないように固定されている感じです。ペガサスは足先に少し余裕を感じますが、紐を締めるとピタッとフィットします。
3) シューレース
ズームフライはハトメが5つ、紐が細いこともあり締め付けると面で甲を抑えつけられている感じがします。タン(アッパーと甲の間の保護パーツ)が薄いからかもしれません。
ペガサスはハトメ4つで、紐は一般的なものです。ズームフライと比べると、優しく包みこまれているイメージです。長く走っても痛くなりにくいと感じます。
4) ソール
右がペガサス、左がズームフライです。ズームフライはフラットな形状です。ロード使用前提なのでしょう。
一方でペガサスは細かく小さい凹凸のラグがあります。これなら芝生や土、コンディションの良いトレイルなら走れます。
5) 重さ
ズームフライは237グラム。ペガサスは262グラム。ともに重さは感じません。
6) 走った感じ
私の使っているズームフライは初期モデルで母子球付近の設置部分は薄く硬いです(後発のズームフライ フライネットは少し厚みがました)。厚底クッションという感じはしません。
ヒール部分とつま先の厚みの差(オフセット)は10mm、傾きがあるので身体は自然と前にでます。この感覚は今まで感じたことがなく、履くだけで速く走れる気分になります。
ペガサスは特別な印象は感じず、可もなく不可もないです。ただ安定感は抜群です。足場の悪いところや雨で滑るところも足裏全体で捉えている感覚があります。
ズームフライvsペガサス
ではズームフライとペガサス、どっちが良いのか?
サブ3.5を目指すならペガサスです。
ペガサスはサブフォーシューズと呼ばれていますが、もっと速いタイムを目指す時でも使い方により大きな武器になります。その理由は3つ!
①ペガサスでフォームを固める!
速く走るためには腰が立ち、背筋が伸びて、前傾姿勢が自然と出来ているフォームが理想です。そのためには、シューズの性能に頼らずに良いフォームを自分の力で作り上げなければなりません。
良いフォームを学ぶのにペガサスは癖がなく最適なのです。
②ペガサスで脚をつくる!
ペガサスは足を包み込んでくれます。そして足首のストレスもなく靴を履いてないような感じです。まるで裸足です。
着地の衝撃にたえる筋肉、蹴り出すパワーをペガサスで磨きましょう。
③ペガサスで不整地練習する!
安定感があるペガサスならクロスカントリーコースを走るのも問題無しです。不整地は3Dの動きになります。下半身に加えて、上半身も前後左右に使いバランスを自然と身につけます。
この不整地練習を定期的に取り入れることで全身の筋肉を使って走れるようになります。長距離ランも怖くなくなります。
ペガサスで見事サブ3.5をクリアできたら、速く走るためのベースが出来上がった証拠です。
そうしたら、ズームフライを履いてみましょう。きっとシューズの性能を150%引き出すことができます。次のサブ3が見えてきます。
ちみなに大迫選手も服部選手も練習ではペガサスを使うそうです。
新作のペガサスシリーズ
2019年も新作のペガサス36が発売されました。アップデートされたのは4点。
- アッパーが改良されて通気性がさらに良くなった
- よりスリムなデザイン(縦長)に変更された
- 紐部分(Flywire)の改良でフィット感が向上
- タンが軽量化された
さらに、派生モデルとしてトレイルランニング用の「ペガサス36トレイル」が登場!
トレイル用にソールは深い凹凸のあるラグになっています。これなら山道でもしっかりとグリップしてくれるはず。発売早々、人気のため品薄の状態です。
まとめ
いかがでしたか?
今シーズンは、サブ3.5を目指して厚底シューズで勝負だ!
と考えていた方、気持ちが変わりましたか?
同じメーカーでもシューズの形状により走り方が変わるのです。シューズの選択を間違えると成果は遠のき、場合によっては怪我をするかもしれません。
逆に、今のフォームや走力と合致すれば成果達成は近づき、次の目標が見えてきます。
まずは店頭で、ナイキペガサスを試し履きしてみてください。
C-Gachio
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