男性ランナー、女性ランナーのメンタリティの違いは?

ランニング知識

ランニングコーチをしていると男性ランナーと女性ランナーのメンタリティ(心的傾向)の違いを感じることが多くあります。パーソナルレッスンの場合は男性と女性でレッスンの方針を変えることもあります。ランニング友達と話をするときにも男性ランナーと女性ランナーの違いを感じることが多くあります。

大雑把に言えば男性ランナーはランニングに対してのめり込みやすく自分の世界に入って走ることを好みます。女性ランナーはみんなで楽しく走ることを好む傾向があります。

この記事は典型的な男女のランニングに対する違いを書いてみました。必ずしも全てのランナーにはあてはまりませんが、「ランナーあるある」的な楽しみ方で読んでください。

男性ランナー5つの特徴

典型的な男性ランナーはランニングで自分の世界に入るのが好きです。負けず嫌いな一面もあります。

負けず嫌いを表に出す

皇居などランナーの多い場所で走っていると前にランナーを追い抜くことがあります。追い抜かれたランナーが後ろに付いてきたり、抜き返したてくるのはほぼ男性です。男性ランナーは負けず嫌いを表に出します。

自分の世界に入るのが好きなナルシスト

悪天候の中、一人で黙々と走っているのはほぼ男性です。気温が35℃を超える炎天下、大雨の中を走ってるランナーは男性が多いです。男性ランナーは悪コンディションの中で頑張っている自分が好きです。

呼吸がゼイゼイする追い込んだトレーニングが好き

ランニングレッスンの中で、インターバルなどの呼吸が乱れる位に追い込むトレーニングは男性に人気です。パーソナルレッスンでも追い込んだトレーニングが男性には喜ばれます。

他のランナーの気を引くネタを仕込む

男性ランナーは周りから注目されることが好きです。注目されるためには身体を張ったランニングネタを仕込みます。「フルマラソンの前に自宅から大会会場まで20kmを走ってきた」「フルマラソンを毎週日曜日4週間連続で走った」などは実際にあった話です。

スイッチが入ると周りが見えなくなる

走りだすと自分スイッチが入り周りが見えなくなる男性ランナーは多いです。狭い歩道をぶつかりながら追い抜いていく、大会の給水所で前の人を押し退けてドリンクを取るなどの行為をしてしまいます。

女性ランナー5つの特徴

典型的な女性ランナーはみんなで走るのが好きです。走力がある女性ランナーでも一人で走るのは苦手な場合があります。楽しく走ることを好みます

長い距離を淡々と走るのは苦手

ランナーの中には景色に変化の少ない河川敷コースや周回コースが苦手なランナーがいます。特に女性ランナーに多いです。仲間と話をしながら長い距離を走れても、一人で長い距離を走るは苦手な女性ランナーも多いです。

シューズ・ウエアのデザインが気になる

女性ランナーは走る時もおしゃれに気を遣います。ウエアやシューズのコーディネートを重視します。サイズがピッタリで機能的に優れているシューズでも「好みのカラーがないから」という理由で買わない女性ランナーもいます。

無理しないでマイペース

女性ランナーはランニングでも無理をしない場合が多いです。ペース走の時に男性ランナーは少々きつく感じても無理してペースをキープしますが、女性は無理をしません。故障が少なく走れる方が多いです。

フルマラソンでの後半で歩いている男性ランナーを横目にイーブンペースで走り抜けてゆくもの女性ランナーに多いです。

数字よりも感覚で走る

男性ランナーは数字を意識します。「今日は5㎞を25分で走る」「400mインターバルを10本行う」など数字の目標を大切にします。対して女性ランナーは感覚で走ります。「5kmを25分の予定だったけど調子が悪いので途中からジョグに切り替え」などです。

ガチランナーには引いてしまう

走ることを楽しむランナーが女性には多いです。ラン仲間と楽しく走っている横を息を切らしながら走ってゆくガチランナーは別世界の人間に見えます

男女別好きなトレーニングベスト3

男性ランナーと女性ランナーでは好みのトレーニングも違います。好まれるトレーニングベスト3を男女別にあげてみました。

男性ランナー

第1位:ペース走

設定ペースが速めのペース走が男性ランナーには人気です。「少しきついけど仲間と走ればなんとかついていける」程度のペースが大好きです。ペースをキープして走り終わった後、達成感と満足感を味わうことができます。

第2位:インターバル走

男性ランナーは自分を追い込むトレーニングが好きです。追い込むトレーニングの代表はインターバルトレーニングです。インターバルトレーニングは設定ペース、距離によって追い込み度合いを調整できます。自分に丁度良い追い込み方ができます。

第3位:ビルドアップ走

ビルドアップも自分を追い込むことができるトレーニングです。トレーニング前に走る距離、ペースの上げ幅を決めておくことが多いです。調子が良く、予定以上にペースを上げて自分を追い込めると、満足できて幸せな気分になります

女性ランナー

第1位:ジョグ

ゆっくりめのジョグで目標距離を走るトレーニングが女性には人気です。走り始めたきっかけが、健康のため、ダイエットのためというランナーが女性には多いです。タイムを気にすることはあまりありません。走った後の満足感を味わいます。

第2位:ペース走

緩めのペース走も人気です。ランニングに慣れて5~10kmを楽に走れるようになった女性ランナーは少しタイムを気にするようになります。無理してスピードを上げるのではなく、楽に走れるペースが上がることが嬉しいのです。

第3位:街ラン

ランニング仲間と楽しみながら街の中を散策するのは楽しいです。楽しいランニングが大好きな女性ランナーは街ランが大好きです。途中で美味しいお店に寄ったり、観光スポットを訪ねたりと、走りながら楽しむことができます。

男女別ランナーの反応

ランニングのコーチをして生徒さんと一緒に走っていると、同じ状況でも男女で反応が違うと感じます

前に同じペースのランナーが走っていると・・・

男性ランナー

前のランナーを抜こうとするケースが多いです。負けず嫌いの現れです。

女性ランナー

前のランナーに付いていきます。良いペースメーカーができたと思います。

集団で街ランを走り始めると・・・

男性ランナー

集団の前の方に出てくる男性ランナーが多いです。ペーサーにプレッシャーをかけて自分のペースで走ろうとするランナーもいます。

女性ランナー

集団の後方に付いていきます。女性同士でおしゃべりをしながら走ります。

インターバルトレーニングできつくなってきたら・・・

男性ランナー

我慢してトレーニングを続けます。弱音を吐くと自分に負けたと思います。

女性ランナー

ペースを落としていきます。決して無理はしません。1本抜いたり、途中で切り上げる人もいます。

自主トレの状況をヒアリングしたら・・・

男性ランナー

トレーニング内容を水増しして報告しがちです。実際に走ってみるとトレーニングができていないことが分かります。

女性ランナー

正直にトレーニング状況を報告します。トレーニングが出来ていない場合は「ほとんど走っていません」と潔く報告します。

ランニングフォームについて解説し始めたら・・・

男性ランナー

興味深く話を聞く場合が多いでます。理論的な話やノウハウが大好きです。

女性ランナー

少し退屈な感じになります。理屈よりも実際に身体を動かすことが好きです。

まとめ

男性と女性の性格の違いは、そのまま男性ランナーと女性ランナーの違いに表れることが多いです。男性ランナーは負けず嫌いを表に出します。実はナルシストが多いのも男性です。女性はみんなで楽しく走ることを好みます。

女性は本能的に身体に過度な負担をかけることを避けると言われています。男性は追い込むトレーニングが好きです。

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しゅうぞう

しゅうぞう

現役のランニングインストラクターです。パーソナルで教えたランナーは400人以上、レッスン時間は約2000時間になります。週2回のグループレッスンも担当。ランニング学会会員です。ランナー、ランニングインストラクターとしての経験を記事に発信します。自己ベストタイムはフルマラソン2時間57分30秒(2016年)、ハーフマラソン1時間22分3秒(2018年)。