一人かグループか?あなたに合ったトレーニング方法選ぶとランニングパフォーマンスが上がる

ランニング知識

ランニングのタイムをアップするためトレーニングを頑張っているランナーは多くいます。最初は一人で「セルフトレーニング」をするランナーが多いです。本や雑誌、ウエブの情報を参考にトレーニングメニューを組み立てていきます。

ランニングクラブに入会したり、練習会に参加をすると大勢のランナーと一緒に「グループ練習」ができます。パーソナルトレーナーにマンツーマンで教えてもらう「パーソナルレッスン」もあります。

この記事では、「セルフトレーニング」「パーソナルレッスン」「グループ練習」の違いと特徴、メリット・デメリットを比較しています。参考にしてください。

ランニングのトレーニング

ランニングのトレーニング方法には大きく分けて3種類あります。それぞれどんなものかを見ていきましょう。

  1. セルフトレーニング
  2. パーソナルレッスン
  3. グループ練習

セルフトレーニング

自分一人でトレーニングをすることです。最初は走れる距離を伸ばしたり、ペースを上げたりを一人で行います。フルマラソンの完走を目指したり、タイムアップを狙うようになるとトレーニング方法を工夫する必要が出てきます。

書籍、雑誌、ウエブからの情報を参考にトレーニング方法を組み合わせ、トレーニング計画を立てて実行します

パーソナルレッスン

ランニングコーチにマンツーマンで教わる形です。ランニングコーチが個人に合わせたレッスンを行います。フリーでクライアントを募集しているランニングコーチもいますが、ランニングクラブのコーチをしながら、パーソナルレッスンも行うコーチも多いです。

コーチが目的に合わせたトレーニングメニューを作成して一緒にトレーニングをしてくれます

グループ練習

大勢のランナーと一緒に練習をする形です。定期的に練習会が開催され月会費を納める形の「ランニングクラブ」形式と、都度参加費を払う「練習会」形式があります。どちらもランニングコーチがメニューを作り指導をするケースが多いです。

ランニングクラブ

週2回程度、練習日を決めてグループで練習をする形のランニングクラブが多いです。参加者は月会費を納めて練習会に参加します。大規模なランニングクラブでは参加者をレベル別のグループに分けて練習をします。

練習メニューはランニングクラブ所属のコーチが作成します。

練習会

月会費は取らず、一回毎に参加料を取ってグループで練習を行います。フリーのコーチがウエブなどで参加者を募集するケース、ランニングステーションやランニングショップで練習会を主催するケースがあります。

練習メニューはコーチが作成します。

セルフトレーニングのメリット・デメリット

セルフトレーニングは自分の好きな時間に好きなトレーニングができます。距離やペースも自分で設定ができます。モチベーションが上がらないと一人ではサボリがちになることもあります。

メリット

  • 自分のペースでトレーニングができる
  • 自分の都合に合わせてトレーニング時間を決めることができる
  • 参加費用がかからない

デメリット

  • 練習メニューを自分で考える必要がある
  • 練習方法が効果的なのか分からない
  • 気持ちが乗らないとサボってしまう

パーソナルレッスンのメリット・デメリット

パーソナルレッスンはコーチがマンツーマンでトレーニングを指導してくれます。クライアントのレベルに合わせて、トレーニングメニューを作り、手厚い指導をしてくれます。コーチと一対一なのでランニングに関する相談をコーチにしやすいです。

ランニングを始めたばかりで、ランニングクラブや練習会のレベルについていけない方にもおすすめです。マンツーマンなので費用が高くなってしまいます。一対一のトレーニングが緊張して苦手という方には向いていません。

メリット

  • 自分のレベルに合ったトレーニングができる
  • コーチの質が高い
  • 自分のスケジュールに合わせてトレーニングができる
  • 的確なアドバイスを受けられる

デメリット

  • 単価が高い
  • マンツーマンが苦手な人はやり難い
  • コーチとの相性が悪いとレッスンが面白くない

ランニングクラブのメリット・デメリット

ランニングクラブは大勢で走るのが楽しい人に向いています。仲間と走るのが楽しい、ライバルがいると頑張れるなどです。良いランニングクラブでは目標のレースに向けて、適切な練習メニューでのトレーニングを提供してくれます

トレーニングの設定レベルが合わなかったり、周りと競って怪我をする危険があります

メリット

  • ランニング仲間ができる
  • 定期的な練習があるので継続しやすい
  • パーソナルに比べて単価が安い
  • 一緒に走ると頑張れる
  • ランニングに関する情報交換ができる

デメリット

  • 自分のレベルに合ったグループが無いケースがある
  • 周りにつられて頑張り過ぎて故障する危険がある
  • 自分の予定と練習日程が合わなくなると参加し難くなる
  • グループの輪に入り難いことがある

練習会のメリット・デメリット

練習会は自分の都合、レベルや目的に合ったものを、必要なタイミングで選べます。「普段は一人でトレーニングをしているが、長い距離を一人で走るのは苦手」という方は長い距離走(30km走など)の練習会を活用するのがおすすめです。

主催する団体やコーチによって練習会の質に差があります

メリット

  • 他のランナーと一緒に走ると頑張れる
  • パーソナルに比べると単価が手頃
  • 自分に合ったレベルの練習会を選べる
  • 自分の予定に合わせて練習会を選べる

デメリット

  • 周りにつられて頑張り過ぎると故障する場合もある
  • 自分に合ったグループが無いケースがある
  • 参加してみて期待外れな場合がある

自分に合った組み合わせをする

「セルフトレーニング」「パーソナルレッスン」「ランニングクラブ」「練習会」を上手く組み合わせることで、自分のランニングスタイルに合った効率の良いトレーニングができます

  1. 初心者は「パーソナルレッスン」と「セルフトレーニング」
  2. 一人ではサボりがちな方は「ランニングクラブ」と「セルフトレーニング」
  3. 基本的に一人でトレーニングしたい方は「セルフトレーニング」と「練習会」

初心者は「パーソナルレッスン」と「セルフトレーニング」

走力に自信がない初心者は「パーソナルレッスン」を定期的に受けながら、自分で「セルフトレーニング」をするのが良いです。故障をし難いフォーム作りの点でも初心者の頃にコーチに見てもらうのはおすすめです。

「セルフトレーニング」のメニューもコーチに作ってもらうと無理の無い効率的なトレーニングができます。

一人ではサボりがちな方は「ランニングクラブ」と「セルフトレーニング」

一人ではサボりがちだったり、練習方法が分からない方は、「ランニングクラブ」の練習をメインにすると良いです。多くのランニングクラブは週に2回練習日を儲け、平日にスピードを養成するトレーニング、休日に持久力を養成するトレーニングにしています。

「ランニングクラブ」の週2回のトレーニングを軸に、平日2~3回「セルフトレーニング」でジョグを入れるとバランスが良いです。

基本的に一人でトレーニングをしたい方は「セルフトレーニング」と「練習会」

ランニングをできる日が不定期だったり、一人で走るトレーニングが好きな方は、「セルフトレーニング」をメインにし、必要に応じて「練習会」に参加するのが良いです。平日は一人でジョグやスピードトレーニングを行い、週末にロング走の「練習会」に参加するのは一例です。

まとめ

ランニングのトレーニングは一人で行う場合、グループで行い場合、それぞれメリット・デメリットがあります。トレーニングに使える時間、費用、自分のキャラクターを考慮して上手く組み合わせると効果的なトレーニングができます。

他の人と走るとモチベーションが上り、頑張れますがが、頑張り過ぎると故障や疲労蓄積に原因なります。一人で走るとモチベーションの維持が大変です。

The following two tabs change content below.
しゅうぞう

しゅうぞう

現役のランニングインストラクターです。パーソナルで教えたランナーは400人以上、レッスン時間は約2000時間になります。週2回のグループレッスンも担当。ランニング学会会員です。ランナー、ランニングインストラクターとしての経験を記事に発信します。自己ベストタイムはフルマラソン2時間57分30秒(2016年)、ハーフマラソン1時間22分3秒(2018年)。