ランニングシューズを複数持つと、いろいろ良い事がある?

ランニング知識

ランニングを始めたばかりの初心者は、ランニングシューズを一足しか持っていないランナーが多いのではないでしょうか。ランニングが習慣になり、一足めがボロボロになって新しいランニングシューズを購入するパターンだと使っているランニングシューズは常に一足になります。

ランニングシューズは複数持つことをおすすめします。複数シューズをもつメリットは様々あります。ランナーのレベルによってもメリットが違ってきます。この記事では初心者、中級者、上級者に分けて、ランニングシューズを複数持つメリットを伝えます。

ランニングは道具にはお金がかからないスポーツと言われています。シューズには少しお金をかけても良いのではないでしょうか。

ランニングシューズを複数持つメリット

どのレベルのランナーにも共通するメリットは、シューズを使い回すことで寿命が伸びる点です。その他にもシューズを使い分けることで、ランニングが楽しくなったりスキルアップに役立ったりします。

ランニングシューズの寿命が伸びる

ランニングシューズで重要なパーツはミッドソールと言われるクッション素材です。ミッドソールはランニングによって中の気泡つぶれますが、使わないで休ませると気泡が復活します。連続してシューズを使うと気泡が復活する前に新たなダメージを加えるのでシューズの寿命が短くなります。

トレーニングの気持にメリハリが出る

ランニングシューズを気分にに合わせて履き替えるとモチベーションアップにもなります。中級者以上のランナーはスピードが出やすいタイプのランニングシューズを履くことでスピードトレーニングの効果を高めることもできます。

シューズで走りが変わる

ランニングシューズはランナーのレベルに合わせた種類が各メーカーで用意されています。初心者用シューズはクッション性能に重点が置かれていますが、上級者モデルは反発力も重視します。反発力を感じながら走ることで走る感覚が変わってきます

シューズの特性を感じることでスキルアップになる

上級者は地面から受ける反発力を推進力に変えることが大切になります。シューズの特性を感じながら反発力を活かす走りをするには微妙な感覚が大事です。いろいろなシューズを履くことで反発力の違いが感じられるようになり、ランニングスキルのアップに繋がっていきます

初心者でも2足はランニングシューズを持とう

ランニングを始めたばかりのランナーは1足のシューズで走りますが、「ランニングを継続していきたいな」と感じたら、2足目を購入するのがおすすめです。

クッション性能を大切にする

初心者ランナーにとって、ランニングシューズのクッション性能は足や膝を着地衝撃から守る大切な機能です。クッション機能を保持するには2足のシューズを使い回すのが良いです。

2足を使いまわして寿命を伸ばす

2足を使い回すことで、クッション機能だけでなくシューズ全体の寿命を伸ばすことになります。アッパー素材と言われる、表面の布も休ませることで長持ちします。スーツも毎日同じものを着るより使い回しする方が寿命が伸びるのと同じです。

シューズを変えて気分を変える

ランニングシューズは機能を重視して購入することが大事ですが、カラーやデザインもランニングへのモチベーションを支える要素です。気分やウエアコーディネートを考えて、雰囲気の違うシューズを持つのもランニングを楽しくさせることになります。

中級者はトレーニング毎にシューズを変えるのがおすすめ

中級者になるとランニングのタイムアップなどのレベルアップに興味を持つようになります。ランニングシューズを複数持つことはレベルアップにも役立ちます

新しいシューズはレベルアップできるシューズを選ぶ

中級ランナーはメインのトレーニングに中級用ランニングシューズを履いているケースが多いです。中級用シューズを2足持ち、ゆっくり長く走るとき用に初心者用シューズを1足持っている場合もあります。次にシューズを購入する場合はレベルが一つ上のシューズを購入すると良いです。

初級者用、中級者用、上級者用の3種類を履きこなすことでランナーとしてのレベルアップに役立ちます。ワンランク上のシューズは中級ランナーのスピードトレーニングに使います

ジョグとスピードトレーニングでシューズを変える

トレーニングの内容によってシューズを変えると良い点があります。一つ目はモチベーションが上がることです。スピードトレーニングの時にスピードが出やすいシューズを履くと心理的にも良い影響があります。もう一つはシューズによる機能の違いを感じられることです。

ランニングシューズは初心者用はクッション性を重視し、上級者用は反発性を重視します。シューズを履き比べてクッション性と反発性の違いを感じられるようになればレベルアップに役立ちます。

レース用のシューズがあると気合が入る

中級ランナーでタイムを狙う場合はレース用のシューズを用意すると良いです。レース用シューズは上級モデルを選ぶ必要はありません。自分の感覚に合った走りやすいシューズを選びましょう。中級者用モデルを「トレーニング用」「レース用」の2足持つのも良い選択です。

走り慣れたシューズは安心感があります。トレーニング用とレース用を分けることで、レース用はクッション性、反発性が高い状態をキープできます。

上級者はシューズの特性を感じながら走ると良い

ランニング上級者になれば、たくさんのシューズを持ってます。更なるレベルアップのためにはシューズを履き比べて反発力を推進力に活かす感覚を磨くことが大事です。感覚を磨いていろいろなシューズを履き比べることで自分の好みに合ったシューズを見つけることができます。

シューズに走りを合わせてみる

上級ランナーになれば、ランニングシューズから伝わってくる情報を感じることができます。一歩進めて、ランニングシューズの機能を最大限に活かせる走り方を模索してみます。着地の感覚、身体の使い方など、いろいろと試してみるのも楽しいです。

シューズの特性を感じることで自分の感覚を磨く

シューズを履き比べてシューズの特性を感じながら走ることで、感覚や身体の使い方が研ぎ澄まされていきます。走り方のバリエーションが豊富になるとも言えます。今までの走り方よりもより良い走りが見つかるかも知れません。自分の感覚を磨くことは走りを進化させることになります。

自分に最適なシューズを見つけることができる

ランナーにとってランニングシューズは唯一の道具です。道具はパフォーマンスにも影響を与えます。特に上級ランナーにとって良いランニングシューズを選ぶことは良いパフォーマンスを出すために重要です。自分の感覚を磨いていき、様々なシューズを履くことは自分にとって最適のシューズを見つける近道になります。

まとめ

ランニングシューズはランナーの大切道具です。自分の脚を着地衝撃から守るため、より高いパフォーマンスを出すためなど、シューズに期待する機能はランナーのレベルによって変わってきます。どんなレベルのランナーにもランニングシューズを複数持つことはおすすめです。

ランニングシューズを複数持つことはモチベーションアップにも役立ちます。

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しゅうぞう

しゅうぞう

現役のランニングインストラクターです。パーソナルで教えたランナーは400人以上、レッスン時間は約2000時間になります。週2回のグループレッスンも担当。ランニング学会会員です。ランナー、ランニングインストラクターとしての経験を記事に発信します。自己ベストタイムはフルマラソン2時間57分30秒(2016年)、ハーフマラソン1時間22分3秒(2018年)。